どうも、サラリーマンで複業家のまつもとです。
複業・副業を始めるにあたって、「企業側にはどんなメリットがあるの?どんな場面で活用するの?」といった疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
この記事では、「企業が複業・副業人材を活用するメリット」と「複業・副業人材を活用する場面」について解説します。
「企業側から何を期待されているのか?」という視点を持っている複業・副業人材は、その企業のニーズをより意識しながら貢献できるので強いです。
なぜ企業は複業・副業人材を活用するのか。この記事が、その理解を深めるきっかけになればと思います!
- 複業・副業人材を活用することで企業側にはどんなメリットがあるのか知りたい!
- 企業はどんな場面で複業・副業人材を活用するのか教えてほしい!
- 場面ごとで複業・副業人材に求められるものも変わってくるのか知りたい!
企業が複業・副業人材を活用するメリットとは?
複業人材・副業人材を有効活用することで、企業側には大きなメリットがあります。
その中でも特に注目すべきメリットは、次の3つではないでしょうか。
- 転職市場にはいない人材にリーチ可能
- 副業人材の幅広い経験・ノウハウを活用できる
- 自社で抱えるよりもコストが抑えられる可能性がある
順番に説明していきますね!
転職市場にはいない人材にリーチ可能
昨今は人材獲得競争が過熱しています。コロナ禍で少し勢いが弱まった印象もありますが、少子高齢化が進む日本では、優秀な人材であればあるほど採用するのが難しい状況は続くでしょう。
そんな大きなトレンドのなか、転職市場で採用活動を展開すると、求める水準の人材に出会えなかったり、コストが掛かりすぎたりすることも少なくありません。
一方、複業・副業人材であれば、まだ活用している企業が限られるため、他社に先んじて動くことで先行者優位が得られます。
また、転職市場にいる人材と複業・副業人材では、その対象が異なっています。転職市場では、(当たり前ながら)転職意向のある人だけが対象なのに対し、複業・副業の場合は、登録複業(副業)が認められている会社に勤めている人であれば、全員がパートナーになりえます。
多くの企業が集まる転職市場での人材獲得競争を避けて、実は豊富な母集団を抱える複業・副業人材市場でパートナーを確保すれば、今までリーチできなかった優秀な人材を自社の戦力にすることも可能です。
副業人材の幅広い経験・ノウハウを活用できる
複数のビジネスに並行して携わっているのも、複業・副業人材の特徴です。ひとつのプロジェクトに集中して成果を出すのも大切なことですが、複数のプロジェクに関わるからこそ得られる経験・知見もあります。
複業人材を積極的に活用することで、その幅広い経験やノウハウを自社の事業に活かすことができます。ひとつの業種や職種にとらわれない知見を自社に持ち込みたい場合は、特に効果的です。
また、複数のビジネスに携わっているというのは、それだけニーズのある人材でもある証左ともいえます。もちろん、人材の質が100%担保されるわけではありませんが、自社にあった人材と協働できるチャンスは十分にあるでしょう。
自社で人材を抱えるよりもコストが抑えられる可能性がある
複業・副業人材の活用を効果的に行うことで、コスト削減効果も期待できます。
高度な専門スキルを持つ人材の場合、採用するにも育成するにも、時間とコストがかかります。その人材がもつノウハウが高度で希少なものであればあるほど、年収面でも相応なものが求められるでしょう。
一方、複業・副業人材を部分的に活用すれば、トータルのコストを抑えられるケースが少なくありません。複業人材の活用は月数時間程度の壁打ちからでも可能ですし、企業側のニーズにあわせて活用の仕方を柔軟に変えることができます。
ここまでのポイントをまとめると、人手不足の解消だけでなく、なかなか巡り合えない優秀な人材の獲得、幅広い知見の活用、コストの最適化といった効果も見込めるのが、複業・副業人材活用のメリットといえるでしょう。
複業・副業人材を活用する3つの場面
「複業・副業人材はどんな場面でも万能か」と言われると、必ずしもそうではなく、「複業・副業人材を活用するのに適した場面」があります。どんな業務を依頼したいのかによって、活用方法も変わります。
「複業・副業人材を活用する場面」として代表的なのは、次の3つです。
- 複業・副業人材に明確なタスクを依頼するケース
- プロジェクトの中で複業・副業人材を活用するケース
- 長期的な課題・ミッションにともに取り組むケース
順番にその活用方法を紹介していきます!
複業・副業人材に明確なタスクを依頼するケース
複業・副業人材に依頼する業務が明確なケースです。例えば講演のテープ起こし、データの入力や整理、ロゴマークやチラシの作成などが典型的です。
納品物もわかりやすいため、業務を依頼する範囲を切り分ける際に注意すべきことも少なく、「お願いしたことと成果物のイメージが大きく異なっていた」という事態にもなりにくいでしょう。
社内の負荷軽減、専門的なスキルの活用、業務の棚卸や標準化が進むなどメリットが多く、複業・副業人材の活用難易度が低いケースでもあるので、まずはこのケースから取り組む企業も多いようです。
プロジェクトの中で複業・副業人材を活用するケース
「業務範囲・求められる成果は明確だが、手段やプロセスは定まっていないプロジェクト」で複業・副業人材を活用するケースです。
新規事業の立ち上げ、新システムの開発などをイメージすると分かりやすいでしょう。ある特定のプロジェクトの中に複業・副業人材をアサインし、社内の人材と協働して進めるのが一般的です。
「明確なタスクを依頼するケース」と比べて、仕事の規模が大きい、複業・副業人材に専門的スキルが求められる、期間が比較的長い、といった傾向があります。
複業・副業人材側には、専門性はもちろん、人柄やコミュニケーション能力も求められます。
なお、複業・副業人材を活用したプロジェクトでは、複業・副業人材のノウハウを自社の従業員に移転できることも期待できます。企業側にとってはこの点も大きなメリットです。
長期的な課題・ミッションにともに取り組むケース
プロジェクト型よりもさらに一段抽象度があがり、長期的な課題やミッションのみが与えられるケースです。多くの場合、明確な期限や具体的な納品物・成果物はなく、「達成したい目標」だけがあり、その達成に向けて社内の人材と複業・副業人材とが一丸となって取り組みます。
例としては、長期的な経営戦略の立案・モニタリング、企業や主力製品のブランディングなどがあげられます。
複業・副業人材には、高度なノウハウや関係構築力が求められます。相性も含めてうまく機能すれば、顧問やアドバイザーという形で長期的な契約を結ぶことも期待できるでしょう。
企業側は、「どんな場面で複業・副業人材を活用したいのか(上で紹介した3つのどのケースなのか)」を明確にしたうえで、ケースにあった委託の仕方・人材選定を行うことが重要です。複業・副業人材側も、同様の視点を持って複業・副業案件を選ぶことが求められます。
まとめ|企業が複業・副業人材を活用するメリットとは?
この記事では、「企業が複業・副業人材を活用するメリット」と「複業・副業人材を活用する場面」について説明しました。
複業・副業人材の活用に乗り出す企業は今でも徐々に増えていますが、今後ますます増えていくと予想されます。
企業側も人材側も、他社・他者に先んじて複業・副業ノウハウを蓄積することで、より大きなメリットを得られるはずです。この記事も参考に、ぜひ複業・副業にチャレンジしてもらえればと思います。
なお、個人のメリットに焦点をあてた記事も↓で書いていますので、ぜひあわせて読んでみてください!
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