どうも、サラリーマンで複業家のまつもとです。
これまで会社員しか経験して来なかった人が複業・副業をするときに、必ずと言ってもいいほど悩むのが「報酬」です。
どれくらいの報酬が一般的なのか?自分をどう値付けすればいいのか?自分が考えている報酬の水準は受け入れてもらえるのか?などなど、考え出すと悩むポイントがたくさんあると思います。
特に、複業・副業をまさに始めようというときは、「お金をもらうこと」に抵抗を感じて、無償、もしくは非常に安価に仕事を請け負うケースがあるように感じます。
個人的には、それはおすすめしません。複業だからこそ、報酬だけで請ける仕事を決めるのはもったいないと思いますが、一方で、複業だから報酬をないがしろにするのもよくないと思っています。
この記事では、複業・副業をするときの報酬の考え方について書いていきますので、ぜひ参考にしてください!
- 複業・副業の報酬の水準を知りたい!
- 複業・副業を始めるときは無報酬でもいいのか教えてほしい!
- 最初からお金をもらうのは気が引けて迷っている!
報酬にはこだわる、でも報酬だけで複業を決めない
複業・副業をする際に、必ず迷うことになるのが「報酬の考え方」です。
絶対的な正解はありませんが、経験を踏まえた私の結論は、「報酬にはこだわる、でも報酬だけで複業を決めない姿勢」こそが、複業・副業を始めるうえで、そして続けるうえでとても重要、ということです。
一見矛盾しているようにも思えますが、どちらも欠かせない要素だと思っています。
それぞれについて順に説明していきますね!
「報酬だけで複業を決めない」ことをおすすめする理由
まずは「報酬だけで複業を決めない」ことをおすすめする理由についてです。
複業・副業には、「報酬を得る」以外にも、たくさんのメリットがあります。
むしろ、会社員が複業・副業をするのであれば、「報酬による目先のお小遣い稼ぎ」ではなく、他のメリットに目を向けたほうが、将来的にはより多くの報酬となって返ってくるのでは、と思っています。
複業・副業のメリットは色々考えられますが、以下の5つは確実に大きなメリットといえるでしょう。
- スキルアップ・エンプロイアビリティ向上につながる
- 新たなつながりが獲得できる
- 主体性・チャレンジ精神を養える
- 仕事・生活の充実度を高められる
- ローリスクで挑戦できる
詳しくは↓の記事にかいているのでそちらをお読みいただければと思いますが、「自分のやりたい仕事を通じて、新たなスキルやつながりを得られる」というのは、複業・副業の最大のメリットです。
報酬だけを判断基準にして、スキルアップにつながらない仕事、新しいつながりが生まれない仕事、やりたくもない仕事に手を出すのはもったいないです。繰り返しになりますが、「報酬だけで複業を決めない」ことを強くおすすめします!
「複業で得られる報酬にはこだわる」ことをおすすめする理由
次に、「複業で得られる報酬にはこだわる」ことをおすすめする理由です。
↑で書いた通り、複業・副業には、報酬以外にも十分なメリットがあります。また、複業・副業をしようとする人は、勤務先からの安定的な収入がある人も多いでしょう。そのため、「複業・副業では報酬以外にもたくさんメリットがあるから、わざわざ報酬はもらわなくていい」とも思うかもしれません。
その気持ち自体はとてもよく分かります。「報酬だけを判断軸にする」よりも望ましいとも思います。ただ、これは複業・副業を継続するうえで、また「複業・副業」という働き方を広げていくうえで、とても不健全なことです。
「複業・副業」であっても、受け入れる企業にとっては関係ありません。「責任を持って仕事をやり遂げること・成果を出すこと」が当然に求められます。だからこそ、「複業・副業人材」は一生懸命に仕事をして、「価値」を提供することになります。
「価値を提供しているにもかかわらず、複業・副業人材がその価値に見合った報酬を受け取らない」ことが起こると、どうなるでしょうか。無償、または極端に安価で仕事をしてくれる「複業・副業人材」がいるため、適正な価格で仕事を発注する企業が減っていき、その仕事の価値が本来よりも低く評価され始めます。
その結果、頑張って価値を提供しても正当な報酬を得られないために、その仕事に魅力を感じる人が減っていき、中長期的にはそのマーケットでスキルを持った人材が育たなくなるでしょう。これでは本末転倒です。
もちろん、不当に高い報酬を得ていた仕事が、複業・副業人材の登場によって適正化されることはいいことだと思います。ただ、そうではなく、「正当な報酬を得ていた仕事の価値」を「複業・副業人材が落とす」ことは、マーケット全体として健全とはいえません。
別の観点では、勤務先からは給料をもらっているのに、同じ人材が無償で他の会社に尽くしているのを知ったら、勤務先からはどう見えるでしょうか。やはり、望ましくは見えないのではないでしょうか。
「提供した価値に見合う報酬を受け取ること」にこだわるほうが、社会全体にとって望ましいと思います。
なお、人によっては、「自信がないから安価で」というケースもあるようです。経験を買うために安価で請け負うこと自体は悪いことではありませんが、「スキルがついてきたのに安価なまま」とならないよう注意しましょう!
まとめ|報酬にはこだわる、でも報酬だけで複業を決めない
この記事では「複業・副業の報酬はどうすべき?」という多くの人が持つ疑問に対して、「報酬にはこだわる、でも報酬だけで複業を決めない」ことが大切な理由を説明してきました。
複業・副業には、報酬以外のメリットがたくさんあります。報酬だけではなくそのメリットに目を向けて、複業で取り組む内容を判断していくのがいいでしょう。
一方で、複業・副業だからといって無償や安価で仕事を請け負うのではなく、提供した価値に見合う報酬をもらうよう心がけることも、複業・副業が健全な形で広まり、続いていくためには必要です。
「報酬にはこだわる、でも報酬だけで複業を決めない」。この姿勢を大切に、ぜひ複業・副業に取り組んでみてください!
なお、私は、「副業」ではなく、「複業」「ポートフォリオワーク」という視点をもつことをおすすめしています。↓の記事で詳しく説明しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
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